熊本の八代から

皆様にお届けする製品は植え付け応援者の方々が一本一本、真心こめて植え付けられた賜物です。


◆ミネラル、微量要素、天然肥料などたっぷりと含んだ土で

い草栽培について

い草の栽培をおこなう圃場は南平和町ですが、通称金剛開拓と呼ばれております。その名の通り海の干潟で、お金では手に入れることのできないミネラル、微量要素、天然肥料などたっぷりと含まれた土地でい草には最良の環境地域です。

植付は11月~12月中旬位まで行われます。一般には田植機によく似た、い草移植機で行われております。私にところでは昔ながらの方法ではありますが一本一本を土地の状態に合わせ人間の五感で植付け深さやい草苗を選別しながら作業を行います。寒い時のつらい作業ではありますが、これにより粒のそろいの充実が良くなり、良い製品つくりの第一歩です。

酒井農産 圃場い草の生育についての欠かせない肥料は、植付け前に自家製の堆肥をマニヤスプレッターという機械で散布を行い、4月中旬~6月中旬まで有機、化成肥料を人の手による散布を行います。

農薬の使用については除草剤2回、殺虫剤3回で使用量も通常の約半分位で初期防除によって残留農薬がないよう努めております。現在まで生協等による流通製品の抜き打ち検査で残留は検出されておりません。

 

現在6品種のい草を保有しております。細い「ひのみどり」~太くて丈夫な「強力い草」などがあります。



◆い草について

い草は一般的に泥染め作業を行います。その染土は淡路島の山土で、10アール分のい草に250kg位使用されます。この作業によって色もちのよさ畳表を織りやすい利点があります。

私のところでは泥染めと無染土があります。

泥染めは10アール分80 kg.と減染土でほこりが少ないように気を付けております。

無染土は自然のままで美しいグリーンです。退色は早いけど健康にこだわる方には良いい草です。

無染土い草

日常的に使用されている畳や上敷その他のい草製品は、染土、染料、その他コーティング剤など使用されております。

それらの物質も含め一切処理を行っていない、い草を表しております。


強力い草

現在まで人の影響を受けず自然界の中で、特に優れた特徴を持ったい草を私が「酒井農産」発見し増殖したものです。その特徴は張力、耐磨耗性があり、空気の浄化を行ってくれる燈芯の密度が高く効果は数倍と思われる。

形状は一般のい草に比べ2~3倍の大径である。


◆畳表・上敷き・ござの生産工程

①い草を6段階に長さ別に分ける作業

②長さ別に分けたい草を「色彩選別機」によって、変色した不良い草を取り除きます。


(無染土い草の選別をしています)

③畳表の製造を行っています


(無染土目積表、縁無表として利用されております)

④出来た畳表が保存できるように乾燥作業です


(乾燥機から畳表が出て来るところです)

⑤乾燥が終わった畳表は折りしわができないようにロール巻きにして出荷に備えます


(左より染土目積、無染土目積、普通織の染土表)